第41回デンタルサークル『全身麻酔』/ご報告

先日、1月27日 
第41回デンタルサークルが開催されました。

今回は、高谷歯科医師によります
『全身麻酔』でした。

高谷歯科医師は、現在 東芝林間病院の
全身麻酔の担当医師でもあります。

全身麻酔というと、「眠っている間に手術する」という
イメージしかないのではないでしょうか?

手術がある時には、基本的に、当日 お食事は無しになります。手術がお昼からであっても、当日の朝食はストップになります。何故かというと、全身麻酔をかけると、筋肉が全く使われない状態になりますので、胃の中に何か食べ物を入れた状態で眠ってしまいますと、手術中に胃液が逆流してしまって、食道・気管・胃・肺の壁を傷つけてしまいます。
そのため、手術前には胃の中をカラッポにします。

実際、眠っている間に、どんなことがされているのか等、普段、聞くことのできない全身麻酔のお話に
質問もたくさんして戴くことができました。

みなさん、今まで抱えていらした不安を取り除くことができたようでした。

←注射で吸って、それを点滴から流し込むもの


流し始めて 7~10秒で意識が遠のきます。

昨年、世界中で大きな話題になりました。
持続して流し込み、
そのまま息がなくなってしまい、亡くなってしまった薬、
『プロポフォール』です。

大豆や卵からできていて、アレルギーのある方には
使用できない薬です。

基本的には、静脈内鎮痛薬と言って、眠くなるだけで痛みなどは取れないものです。そのままメスなどを入れてしまうと、患者さんは痛くて飛び上がってしまいます。これだけですと、麻酔が浅いということですね。

体重で量を決めていくのですが、これを体重の2倍の量を入れてしまいますと、息が止まってしまいます。ですから、(昨年世界中のニュースになった件は)そのまま亡くなってしまった訳ですね。

注意が必要な薬です。

 

 

他にも、私たちの知らないようなお話をたくさん聞くことができました。

デンタルサークルの日程は、急に決定することもありますので、お知らせが遅くなってしまうこともあり
お叱りをお受けすることもあります。大変申し訳ありません。

できるだけ早めにお知らせしていきたいと思いますので、
ぜひ お友達を誘って、又、お一人でも お気軽にご参加ください。