唾液腺の炎症 ~おたふく風邪 他~

唾液腺の炎症のことを、 「唾液腺炎」 といいます。
 

原因は様々で、 唾液の分泌に障害が起きたり、疲労などで身体の免疫力が落ちている時に起きる細菌の感染や、 耳下腺炎(おたふく風邪)で知られているようなウイルスの感染などがあります。

舌下腺炎

舌の下には「舌下腺」と呼ばれる唾液腺があります。
この部分に唾液腺の細胞があり、その部分の細胞液が詰まることがあります。その場合、「細胞液の逃げ場がない」ということになり、唾液の管に、唾液が詰まって腫れてしまうのです。

顎下腺炎

尿路結石のように・・・・ 「唾石」と呼ばれる石が顎下腺に作られて溜まってしまうことがあります。症状としては、唾液が出にくくなる・痛いなどがあります。石になってしまった時には、切って取り出さないといけません。 当院 KLTメモリアル歯科でも 以前 治療したことがあります。

 耳下腺炎(おたふく風邪)

主に、2~12歳くらいの子どもが 冬~春にかかることが多いとされている ウィルス性の病気です。
耳の前には耳下腺という大きな唾液腺があり、 その部分に、パラミクソウィルス科の「ムンプスウィルス」と呼ばれるウィルスに感染すると、耳下腺炎(おたふく風邪)になります。

感染経路は、飛沫感染・接触感染です。 潜伏期間は、約2週間。

この場合、唾液腺の腫れは、発症2日目が最もひどく、 38~39度の発熱が3~5日間ほど続きます。