ある調査では 23~39%の方が「カクンカクン」という顎の音を
経験されているといいます。
 
身近な症状なだけに、気になっている方も多いのではないでしょうか?
 
以前は、1つの病気に1つの原因を当てはめる傾向があったようですが
現在は、誰にでも共通する強力な1つの原因を考えるのではなく、
患者様1人1人異なる遺伝(体質や性格)や育ってきた環境の影響を考えるようになりました。

早く言えば・・・ いくつかの因子が合わさって顎関節症の原因になる ・・ということです。
 
現在 考えられている因子には下記のようなものがあります。

食べ物をよく噛んで小さくする際には 上下の歯が接触するのですが
この時に、噛み合わせの面の凹凸に誘導されて下顎がわずかに移動します。

この移動が、顎関節症と関係あるのでは?と、現在 研究されているようです。
 
そして、「歯ぎしり」や、「歯の食いしばり」です。

人の上下の歯が噛み合う時間は、1日20~30分と言われています。
それ以上の運動は異常をきたすのでは?と言われています。
 
しかし、歯ぎしりも、食いしばりも、ある特殊な筋を伸ばす正常な運動であり、
歯は年齢を重ねながら少しずつ移動しているため、
上下の歯をすり合わせるために必要であるという説もあります。

そのため、明確となっていませんが、
顎関節症の患者様に多い症状であることは事実なので
歯ぎしりや歯の食いしばりはなくした方が良いという方向で治療が進められています。
 
性格的なものや、ストレスが原因?・・・という問題ですが、
心配性の方は、必要以上に気にする傾向があり、
憂鬱な気分の時には痛みを強く感じてしまうこともあります。

又、痛さから憂鬱になってしまうこともあるでしょう。

そして、学校や会社などでのストレスですが、
顎関節症に限ったことではありませんが、少なからず影響していると考えられます。
 
しかし、因果関係はハッキリとしていません。

患者様が1人1人抱えている要因は異なりますが、
顎関節症の多くの患者様は、 噛み合わせが悪く、
関節に大きな負担を与えていたり、 歯ぎしりや食いしばり、
緊張や癖、食生活、クラブ活動の練習などが原因となり
筋肉が疲れきっている状態にあります。

このように 「顎関節症だから、この治療!!」というものではなく、
1人1人の症状や生活に合わせた自宅療養を中心とした治療になっていきます。
 
顎関節症の治療は、その症状に応じて 様々です。
 
簡単な生活指導やマッサージだけでも症状が消退することもあります。

筋肉を軟らかく動きやすくするなどの飲み薬、注射、
プロテクターを使用するスプリント療法、心理療法、 超音波治療、
低周波治療、関節可動化訓練 ・・・・
更に、関節の中を洗ったり内視鏡を使った治療方法もあります。
 
全体の1%ほどですが、どうしても痛みをコントロールできなかったり
外科的要因のある患者様は、全身麻酔での手術という治療をすることもあります。

気になる方は、お気軽に歯科医院にご相談ください。

心配してばかりいることも、悪循環の原因になりますから。。。。。。