歯の型採り成分は蒲鉾と一緒

 

 

みなさん、蒲鉾(かまぼこ)はお好きですか?
毎日のお食事に、お正月のお節料理に、みなさん、よくお召し上がりになるかと思います。

 

この蒲鉾(かまぼこ)と歯型の印象材の主成分は
どちらも アルギン酸(C6H8O6)n と呼ばれるものです。

 

アルギン酸は、コンブ、ワカメなどの褐藻類に多く含まれ
天然多糖類であり、主成分であり、天然食物繊維といえます。

藻体中でのアルギン酸は、海中にある 沢山の、又、色々なミネラルと塩を形成しています。
そして、ゼリー状です。
このゼリー状のものによって細胞と細胞の間をつなげています。
この特徴が、海中でユラユラとしなやかに揺れる動きを作っていると言われています。

スケソウダラのすり身をアルギン酸で固めたものが、蒲鉾(かまぼこ)です。

アルギン酸は既存添加物とされています。

食物繊維としてダイエット食品に使われていることは女性にはよく知られていると思います。

そのアルギン酸・・・

アルギン酸塩 歯科材料
アルギン酸カルシウムゲル
創傷被覆材
アルギン酸の繊維状『ゲル』
手術時
アルギン酸粉末(アルト®)
内視鏡止血
アルギン酸ゲル(アルロイドG®)
胃炎・胃潰瘍・消化管出血

このように使用されていることはご存知でしょうか?

 

上記のように、歯科では歯科材料として使われています。

歯の型を採ることを「印象を採る」と言います。そして、型を採る材料のことを「印象材」と呼びます。

現在、歯科で最も多く使われている印象材は、かまぼこに使われているのと同じアルギン酸を主成分としています。

しかしながら、このアルギン酸の印象材は、今日の歯科医療水準が要求する精度を

十分には満たすことはできないので、カンテンを同時に使うことを一般的としています。

※溶かしたカンテンを使用するため、印象を採る際に熱いと感じた人もいるかもしれませんね。

 

さらに、高い精度が必要な場合には、
シリコンゴム系の印象材などを使用し、採った印象に、石膏を流し込んで模型を作ることもあります。

治療に入る前に、歯磨きの指導をしたり、歯石を取ったり・・・と、お口の中を清潔にしますね。
これは、歯肉が腫れてしまって、すぐに出血してしまったりすると、正確な型が採れなくなってしまうためです。

 

現在、当院では、ワンデイオールセラミック治療というものもあります。
こちらは、高精度3Dコンピュータを使用し、歯科医院にて設計や加工を施し、 
最短、約1時間(その日、即日)で治療が完了するというものです。

 

金属アレルギーでお悩みになっていた方にも、
金属の歯は目立つとお悩みになっていた方にも 
これから治療するに当たって金属の歯は入れたくない!という方にも
非常に喜ばれています。
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