脳の秘めたる底力4/右脳を4分の3失った青年

PC180006.JPG東北大学の脳の先生が取材をした、右脳を 4分の3 失った青年のお話です。
こちらは、2008年・2009年にテレビ報道されました。

2005年、大学に受かったから・・ということで、 両親がパソコンをプレゼントしてくれることになりました。 そして、自転車でパソコンを買いに出かけました。 途中、車にぶつかってしまうという交通事故に遭ってしまいました。 頭蓋骨がなくなってしまいました。 そのため、脳も飛び出してしまい、 植物状態になってしまいました。

ご両親は、それでも何とかしてほしい・・ということで 6回 手術を行いました。
6回の手術の途中、両親が話しかけても それが両親だと分からないんです。
そこまで脳がおかしくなっていたんですね。
6回めの手術の時に、頭蓋骨をチタンで覆いました。 そのことによって、頭蓋骨が安定していって、記憶が戻ってきました。

脳というのは グニャグニャしているので、チタンで覆った・・ということです。

お父さんが会社を辞め、両親揃って この子を一から・・赤ちゃんの状態から 育てなおすということを始めました。 これは凄いことだなと思いました。
そういう取り組みをしたものですから、代償機能が発揮されていき、 2008年9月には、大学に復学するまでになりました。

※ 代償機能とは?    
死んだ組織に代わり、生き残った細胞が 新たにネットワークを作って働きを補うこと



ここまでのお話は、「脳に致命傷を受けても、元に戻る力を 脳は持っている」という お話でした。
ただ、これには、良い方に出会うことが大事ですね。

 

 

次回は、『知能』のお話です。

脳の秘めたる底力5/知能と子育て