- 口腔粘膜炎がある場合、どのような食べ物が適していますか?
- 口腔粘膜炎ができてから、気分が落ち込んでしまい、治療をやめたくなりました。
こんな時、どうすれば良いのですか?
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- 口腔粘膜炎ができると、痛みで食べることが難しくなります。
この時期には、おかゆ・冷奴・バナナ・牛乳などのように、少しでも刺激の少ないものを、食べやすい形で食べることが大切です。
ただ、食事の量が減ってしまうと体力が落ちてしまい、治療が最後まで続けられなくなることもあるので点滴などで栄養をとるようにします。
カレーライスやキムチ、酢の物、酸味の強い果物などの、塩分・酸味・香辛料などが強く、刺激の強い食べ物は避けましょう。
又、お酒やタバコは粘膜の刺激になります。炎症を引き起こしたり、悪化させるので、がん治療中は控えましょう。口腔粘膜炎ができた時の食事の工夫として、熱いものは避け、人肌程度に冷ましてから食べると炎症部分への刺激が少なくなります。
軟らかく煮込んだり、トロミをつけたり、裏ごししたりすると、食べやすくなります。
炎症が酷く、食事があまりとれない時には、バランス栄養飲料・濃厚流動食・栄養補助食品などを利用してみましょう。
- 治療中、気分が落ち込むのは自然な反応と言えます。
お口の痛みが酷くなる時期には、食欲もなくなり、だるさや吐き気など様々な副作用が同時に起こり、大変、辛い思いをします。けれども、あなたの担当医や看護師、歯科衛生士、薬剤師、栄養士、心理療法士などがチームになり、あなたの症状が少しでも和らぐよう支えてくれます。悩みがある場合は、看護師や、心の問題を専門にする精神科医や、心理療法士に相談してみてください。
参考
『がん治療による口腔粘膜炎 口のトラブルに備える』
発行:静岡県立静岡がんセンター
作成:静岡県立静岡がんセンター 歯科口腔外科部長 大田洋二郎
静岡県立静岡がんセンター研究所 患者・家族支援研究部