写真左は、写真上ので囲んだ部分を拡大したものです。
これは、13歳(中学1年生)の男の子の口腔内のレントゲン写真です。
で囲んだ部分は、『先天性欠如』の歯になります。
映っている歯は、乳歯であり、この後に控えているはずの永久歯が
ありません。
この男の子の場合は、永久歯が元々存在していませんでした。

 

『乳歯から永久歯に生えかわる』ということは、どういうことでしょうか。

歯が作られる最初の段階で、「歯胚」という細胞があります。その歯胚がどんどん大きく成長して、「歯」になっていきます。その成長していく段階で、歯の表面のエナメル質や、中の象牙質、セメント質・・・というように分化していきます。その塊のようなものができていき、乳歯を追い出していきます。乳歯が根から吸収されていき、永久歯に生えかわるといったシステムになっています。

『先天性欠如』の場合、上記でお話しました『歯胚』が生まれつきない状態なので、乳歯を押し出すものもなく、そのまま乳歯が残ってしまっています。これは、そんなに珍しいことではありません。人によっては、何本もある場合があります。

治療方法ですが、歯がないということなので、特に治療というものはありません。しかし、子どもの歯(乳歯)が長く残っていると、虫歯になりやすく、歯並びにも影響を与えてしまうので、抜歯して矯正したり、年齢や骨の量や幅などの問題がクリアできた場合には、インプラントを埋入することもあります。又、ブリッジや部分入れ歯を使用することもあります。中学生など、まだ骨の成長が考えられる場合には、接着ブリッジというものもあります。

 

先天性欠如の原因は、まだよく分かっていません。
写真上の男の子のように1~2本の歯の欠如(先天性欠如)の場合には、食生活の変化による退化現象の可能性もあります。
全部性無歯症の場合、部分的無歯症の場合は、内分泌腺の障害なども考えられます。

 

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