お口の渇きの原因

季節が冬となり、空気が乾燥する日が続いています。

風邪やインフルエンザが流行り出し、マスクをつけていらっしゃる方も増えてきました。

 

先日、知人(63歳女性)と『口の渇き』の話になりました。

周りで咳をする人が増えてきたので、電車やバスなど人が集まるような場所では

予防策として必ずマスクをつけている・・・という話が始まりでした。

 

しかし、マスクをつける理由は他にもあるとのこと。

 

口の渇きです。

 

日常生活の中で、気づくと口呼吸になっているらしいのです。

朝起きた時はもちろん、仕事に集中している時、口の中がカラカラに乾き、

唾液にサラサラ感がなくネバネバしている。

そんな日が続き、食事にも困ってきたそうです。

普通の硬さの白米や芋料理、焼き魚など、比較的、乾いた感じのものを食べる際に

上手く飲み込むことができなくなってしまいました。

いつもお茶を横に置いて、飲み込みにくい時に流し込んでいるそうです。

 

嚥下が上手くできなくなり、誤嚥性肺炎を心配していました。

楽しいはずの食事が辛くなり、大好きだった芋料理や焼き物なども

作らなくなってしまったそうです。

 

その他の症状としては、口内炎。1か所直ったと思えば、次の場所・・というように

長期間悩んでいます。

 

知人は、近所の歯科医院で『ドライマウス』と診断を受けたそうです。

 

この知人のように、お茶やお水を飲むことで、お口の渇きは一時的には解消されます。

しかし、残念ながら、それだけでは治すことはできません。

 

ドライマウスの原因は様々。

口呼吸の他にも、ストレス、加齢、腎臓病や糖尿病、膠原病、シェーグレン症候群などの病気、

花粉症などの抗アレルギーのお薬、血圧を下げるお薬などの投薬、

そして、よく噛まないことなどです。

 

 

○  栄養メモ ○

芋類は、三大栄養素の1つである炭水化物(糖質)の役割の他にも

決して体内では作り出すことのできないミネラルの1つ『カリウム』が含まれています。

カリウムは筋肉の収縮にも関係し、高血圧予防に役立つものです。

又、魚も積極的に摂っていただきたい食品です。

マグロやカツオなどの赤身は、良質なたんぱく質として。

鮭(サケ)、鯖(サバ)、秋刀魚(サンマ)には、カルシウムの吸収、そして骨の形成にも

重要な役割を果たすビタミンDが豊富に含まれています。

カルシウムの吸収にはビタミンDは欠かすことのできない栄養素です。

不足すると、骨軟化症や骨粗鬆症になる恐れがあります。

 

―――――――――― 次回は、お口の渇きの対処方法 です ―――――――――――